~抗不安剤&喪失感について~
こんにちは!今日は抗がん剤第3クールを受けてから17日目のことを綴ってみたいと思います。
今日の副作用
今日も引き続き、調子が良いので副作用について書くことがありません。
今回はいつも抗がん剤を受けてから、後半長く続いていた「頭痛」も起きていません。頓服薬の活躍する場面が無くて何よりです。
抗不安剤(デパス 一般名:エチゾラム)について
ただし、ここ1週間ほど睡眠が浅いんです。
例えば11時に寝ると2時とかに起きてしまい、しばらくスマホを見たりしてウトウトして2度寝する。。。といった感じ。合計で睡眠時間が確保できていれば気にしなくてよいのかな?
告知の後、不安感で寝れないことがとても心配で、抗不安剤(デパス 一般名:エチゾラムエチゾラム)を使っているのですが、常用化しているのがまずいのかな。。。
最初は夜が怖かったんです。
ずっと長い時間眠れない時、いろいろ考えてしまうことが。
経験者さんから「寝れないより、薬使ってもしっかり寝て身体を休めたほうがいいよ!」とアドバイスもらったのをいいことに、薬に頼っている自分が居ます。
調べてみると、長く続けることで「耐性」ができてしまうようですね。
また1か月以上だと「依存」も考えられるとのこと。。。
まずは、飲まない日を作ることから始めてみようかな。
だいぶ気持ちも安定してきたけれど、正直私は薬に依存している部分もある。
参考)https://www.kusurinomadoguchi.com/column/depas-reaction-4066/
今日見た映画:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(ネタバレあり)
今日は、アメリカ映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を見ました。
本作は、「アメリカ同時多発テロ事件」(9.11)を元に描かれたジョナサン・サフラン・フォア原作の小説を元にした映画です。
テロ事件は、2001年9月11日早朝に起こりました。
その時私は会社のパソコンで見たのか、TVで見たのか、記憶が定かではないのですが、
2機目の飛行機が、黒煙を上げた世界貿易センタービルへ突っ込んでいく様子が、
まるで作り物の映画が何かを見ているような感覚で、非現実的な捉え方しかできませんでした。
ただ、ものすごいことが起きたことは分かりました。
「世界が大変なことになった!」と私が職場の友達に声をかけると、
友達は、「meguは大げさだね。だいじょうぶだよ。」と笑ったことを覚えています。
その後まもなく国防総省本庁舎(ペンタゴン)にハイジャックされた飛行機が突入しました。
本作品は2011年に公開となっているので、日本では東日本大震災(3.11)の後だったのかな?
公開されたタイミングは分かりませんが、米国であった大量の人命の損失の経験が、時を経て日本でも震災として起こった時期なので、より自分の身に置き換えて見られた方も多いかもしれません。
愛する人を亡くした喪失感
主人公はアスペルベンガー症候群(かもしれない)少年オスカー。
大好きだった父を9.11の事故で亡くしたことにより、その喪失感にもがき、父が残した鍵をきっかけに様々な人と出会い、母の愛にも気づいたことで、自分も「愛」を返していこう。と思えるようになるまで。
喪失感からの再生を描くストーリーです。
私の感想を一文でまとめると、
米国全体が感じていた「大きな喪失感」を癒していくための映画
・・・という感じでしょうか。
ちょっと今回は9.11をメディア越しに見ていた自分としては、その時の米国に流れた悲しみや喪失感への理解が足らないみたいで、深く共感することはできませんでした。
まず、主人公のオスカーが障害を持っているということは必要だったのかな。。。と感じました。
東日本大震災の時、ビートたけしさんが発言されてたかと思うんですが、
『震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをまったく理解できない。人の命は、2万分の1でも8万分の1でもない。そうじゃなくて、そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ』
と言ってのが印象に残っています。
愛している人、特に肉親の1つの死は誰もが苦しく悲しいものであり、個人的な体験であるので、そこに特別なものは無いと思うのです。
障害があっても無くても、死を受け止める葛藤や苦しみに特別感は無いかな。
また、オスカーが出会う様々な人の個人的な悲しみの背景について、あまり深く描かれていません。
このあたりは、米国全体に漂っている共通の体験があったことから、説明は不要だったのでしょう。
私にとってはこの映画を理解するのに「共通体験」の感覚がベースに必要でした。
私たちが阪神淡路大震災、東日本大震災に感じる共通の悲しみのようなものがあってこその理解だったのかもしれません。
喪失感と言えば、「かなたの子」(角田光代)(ネタバレあり)
愛する人を亡くした喪失感をモチーフにした小説や映画は数多くありますが、私が「喪失感」と言って1番に思い浮かぶのは、角田光代さんの「かなたの子」です。
こちらは短編集なのですが、内容が前世だったり、日本の昔からの習わしに潜む恐ろしさ、因果。。などなどが書かれているので、一見「世にも奇妙な物語」風で怖い!これはホラーか!と思うのですが、
タイトルにもなっている「かなたの子」に、愛する人を失った時のとりとめの無い喪失感が丁寧に描かれています。
主人公が亡くなった我が子のことが忘れようにも忘れられず、我が子がいるという海のそばの「くどけ」という場所を目指し行く。というお話です。
我が子がいるという場所「くどけ」は現実の世界ではなく、生と死のはざまであり、「黄泉の国」に近い場所を表しているかもしれません。
主人公は、ただ我が子の甘いにおいと、その声を思い、不確かな場所へと向かいます。
向かう途中、石を積み上げた塔を崩してしまい、崩した償いとして倍の塔を作り、また壊れて・・・を何度も何度も繰り返します。(賽の河原がモチーフ?)
主人公はただただ会いたさに、我が子の名前を呼んで石を積み上げ続けます。
喪失感は癒えるには時間がかかり、一見「何の意味もない」かもしれないと思える
「壊して(傷つき)・また再生する」を永遠と自分の中で繰り返し続けることでしか癒えないのかもしれません。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と「かなたの子」に両方に共通する点が描かれていたのですが、
・失った愛する人の匂いを感じたい
・失った愛する人の声が聞きたい
両方とも上記のシーンがありました。
大切な人の匂いや声は月日が経つほどに薄れて行く感覚で、儚く、またその大切な人を象徴する部分なんですね。
今日は、だらだらと映画と本の感想になってしまいました!
寒くなってきましたね!暖かくお過ごしください。
コメント
コメント一覧 (8件)
meguさんこんばんは!睡眠、とても大事ですよ。私もベットだとあまり眠れずテーブルやソファーで寝てしまう生活が何年も続いていました。乳がんになった原因の1つがこれかなと思ってます。後は朝のパン食。
薬はのんだことなかったですが、抗がん剤の初日にオランザピン出されてじっくり寝たので推奨してるのかなと思います
映画の方は、最近洋画離れしているので改めて私も色々見てみます。入院中は遅ればせながら話題の鬼滅の刃26話まで見たりしてました
プチトマトさん、こんばんは!
うちの親は「パンはダメだ」と最近良く言っていて、根拠があるのか調べてないので、なんでなのかな?と思ってたのです。
医学的に何かエビデンスがあるのかな?調べてみたいです。
鬼滅の刃映画も大ヒットしていますもんね。ハマるコンテンツなんだろうな~。
漫画いいですよね。
読んでいないので詳しくは分かりませんが乳がんになった〇〇%が朝パンを食べているみたいな本を出されてる方がいて、あーそう何だと思った次第です。欧米食が良くないみたいですね。ダメだと思いつつやっぱり食べちゃいます(×-×)
プチトマトさん、こんにちは!
なるほど~。食生活も今までと変えてみるのも一つの方法ですよね。
何が原因か今後明確に分かればいいなぁ。
和食ってなかなか手間がかってしまう・・と言い訳しつつ私も思い切りジャンクフード食べてます(;’∀’)
ウィッグの件こちらに返信しますね。
詳しくありがとうございます!プリシラは自分のショートが見たくて買いましたが不自然
もう1つ安い医療用は自分でうぶ毛カットと毛量減らすのに大分すいたのですがそれでもどちらも帽子必要かなという感じでした。
今はとりあえずあきぴよさんのウィッグ使えそうですがウィッグの事で安心して相談出来るところが欲しいですよね。サロンますます言ってみたくなりました
プチトマトさん、
こんばんは!
さっき、大人の品格ボブが届いたばかりなんですが、すごく良かったので、
直ぐに報告しています^^
これめっちゃいい!すごく軽いし、今までは届いたら、絶対手直しが必要だったんだけど、
産毛切る必要ない。かぶって自然。教えてくれてほんとうにありがとうございます。写真後でUPしようと思います。
meguさんこんにちは。
睡眠の質、大事ですよね
自分のリズムで寝られないストレス(ムスメたちとの添い寝時代からまだ続いていて)から解放されたい!
まだ読んではいませんが、乳がんになった人の80%が朝パンを食べているって本をネットでみた事があります。
私も朝はパン派なのでちょっと気になっていたんです。
キキさん、こんにちは!
本探したら出てきますね。私、コストコのパン大量に冷凍庫に入っているわ(笑)
日々の食生活って長い年月の積み重ねの結果だと思うので、変えるの大変。
生活リズム整えたいですよね。太陽の光浴びるのもいいみたいです。
今日もいい天気だから、日光に当たっておこう~。