くそばばあ記念日 ~抗がん剤3日目~

初回の抗がん剤を受けて3日後のことを記したいと思います。

今日、小学3年の娘からこのメモが届けられました。

くそばばあ みるな
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経緯です

今朝は体調は良かったのですが、お腹が空いている割には食欲がわかず、気持ち悪さを解消するため寝ていました。このコロナ渦でどこのご家庭でも生じている問題かと思いますが、我が家でも、「部屋の割り当て問題」が生じていました。主人は基本在宅勤務となっており、夫婦の寝室がテレワーク部屋となっています。そこで寝るとうっかり会議画面に登場!となってしまうのが嫌だし、やっぱり落ち着きません。息子と娘に一つづ部屋を割り当てているのですが、より綺麗な娘の部屋を「昼寝部屋」として借りることにしたのです。それが事の発端でした。

ごめんね~しばらくママここで寝かせてもらうよ~。
パパ会議終わったら移動するから!

帰宅した娘にそう声をかけると、娘は心良く「いいよ~」と返事。私が安心して休もうとすると、

ね~ね~
今日お兄ちゃんのプレゼンといつ買いに行ける~?

実は今日お兄ちゃんの12歳の誕生日だったのです。

うん。誕生日は先にお祝いしたけど、プレゼント夕方見にいこうか。
今はちょっと寝かせてね。。

ね~ね~
今日自転車運転免許学校でもらったけど、私ヘルメットしたくない

え、それはダメだよ。。
事故があったらヘルメットで頭守らないと。

みんなもヘルメットしないって言ってるもん!

そんな感じで他にもいろいろやり取りが続き、だんだん同じ空間にいるのが辛くなり、リビングで休むことにしました。そこに届けられたのが、上のメモです。「くそばばあ みるな」。

そのメモを見て、とても悲しくなって主人に泣きつきました。「好きで病気になったわけじゃない!なんで私病気になったんだろう。」ってしばらく自己陶酔に浸り泣きました。

その後、ゆっくり考えた

落ち着いて考えてみました。
私が病気になったのは、確かに好きでなったわけではありません。

しかし、子ども達はどうでしょう。

子ども達も好きでこんな状況になったわけではないのです。子ども達にママの癌を打ち明けてから、まだ2週間ほど。その間にママが急に「入院」をして、「治療を始めたら、体調も今までと違い疲れやすくなる」「見た目も変わる」ような環境の変化についていけるわけがないのです。何より自分でも受け入れきれていないのですから。。。

娘にとってはただ「ママの体調が悪い」ことが、「ママの機嫌が悪い」と捉えてしまっただけなのです。やっとそれに気づいて、「ママの機嫌が悪いんじゃなくて、ママ体調が悪かったんだ」ということを説明しました。

初めて「くそばばぁ」と言われた日のこと

昔まだ子ども達が幼児だった頃、TVで「子育てはくそばばぁと言われたら成功」という言葉を聞いてから、ママ友に「私はくそばばぁって言われたら、子育て成功。ラッキーって思うことにするわ。」と話していました。そんな私が子ども達にその言葉を言われたのは、息子4年生、娘2年生の頃でした。

息子の時は、朝登校するため、玄関を出たところで吐かれた言葉だったので、思わず私も飛び出し、

こんの~くそガキ!!!

と息子を追いかけました。

娘の時も同様です。両方とも「くそばばぁ記念日」としてカレンダーに残しています。
やっぱり人間だもの。言われて傷つくことは傷つくんです。。。怒るんです。時が立ち、今はこのことを笑って話せます。私にとっては、「言われたら、子育て成功」ではなくて、「言われた意味に気づいたら、私が子育て成功」だったんです。

抗がん剤3日目の夜に

昼間はハーゲンダッツ(マカデミアナッツ)しか食べれませんでしたが、夜は感情の起伏で疲れたのかお腹が減り、食欲が出ました。夕食にささみカツとご飯、豚汁を美味しく頂きました。食卓で4人で「今日のママは見た目は変わってないよね。けどこれから変わっていくよ」ということをもう一度みんなで話しました。

理解してもらうには、受け入れていくには、私も家族も時間が必要です。

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この記事を書いた人

昭和50年産まれ、うさぎ年の45歳、2人の子持ちママメグです。
血液型0型。
2020年9月に乳がんと診断が出ました。
がん患者になって、分かったこと。家族との日々の生活。がんと仕事。がんと美容。など日々の記録を綴っていきたいと思っています。

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